酒巻手品小屋

夏コミ３日目、無事に終了です。
参加された皆様、お疲れ様でした！
今回は文芸スペースを回れなかったのですが、この恨み（違）はいずれコミティアやら文学フリマやらではらしたいと思います。

・新刊のこと
「MEMENT XXX」の完全版をオンデマンド印刷で出させていただきました。
既刊よりは、多少レイアウトが手慣れたような気がしますが、もう少しフォント小さめでもよかったかもしれません。
初のデータ入稿でどきどきしていたのですが、一見したところ特に問題なところはなさそうで、印刷屋さんには本当に感謝を捧げるしかありません！
中身はですね、コピー版と比べると、起承転結の転部分が加わったりなんだりで、多少動きのある話になっています。
コピーのほうを持っている、と申告して下さった方がほとんどいらっしゃらなかったので、地味にコミティアや文学フリマにも出ようかな、と思っています。

・既刊のこと
「少女は滅びの前庭で」は、初版ぶん完売いたしました。
お手にとって下さった方、本当にありがとうございます。
個人的には、創作本が１年たたずに在庫なくなってしまうのは悲しいので、少部数再版しようかな、と思っています。
レイアウト等をもう少し簡素に読みやすくするだけで、中身の変更はとくにしない予定です。
（誤字脱字くらいは直すと思いますが）
次のイベントまでには用意いたします。

・次の新刊のこと
配っていたペーパーのとおり、次の新刊は氷室えりさんとの合同誌、ライトヒーロー×ダークヒロインになると思います。
長編（というか中編くらいの長さですが、MEMENTとか少女とかくらい）の新刊は、アジアン・ゴシックというかブレードランナー風世界でボーイミーツガールかなーと考え中。
冬コミに出せたらいいですね。

・イベント参加のこと
１１月コミティア、１２月文学フリマ、１２月冬コミと申し込む予定です。

ただ、どうも一度参加してみて、文学フリマの雰囲気には戸惑うことが多いなあ、とも思うのですね。
やあ、正直、サークル側のイベントマナー、悪めのところが目立ったなー、と。
そして相互批評必須とかなっちゃったら、私、無理だしなあ。
批評は本来片手間で出来るようなことではないですよね。
私は批評よりも、創作に力を注ぎたいのです。
もちろん感想は言えるし、こういうジャンルで向上していくにはどうしたらいいかー、と直接書き手さんからご質問があれば、一緒に悩むことはできるんですが……上から目線の批評とか、無理です、無理ー。
というか、一部の批評ってなんであんなに偉そうなんだー。
品のいいところもちゃんとあるのに。

このような理由により、参加を迷う心もあるのですが、頒布側としては、多くの読み手さんと出会える文学フリマという場は貴重ですし、前回の文フリでMEMENT XXXのコピー本頒布をしてしまったこともあり、完全版のMEMENT XXXを持ってもう一度参加するのが読み手さんへの誠実であるとも考えます。
ので、もうちょっと迷ってみます。


そんなこんなで最後はあれな話になっちゃいましたが、ほんとうにコミケにいらしてくださった方、ありがとうございました。
もし感想などありましたら、コメントなりメールなりでぺろっといただけると、本当に喜びます。
でも、とりあえずお手にとっていただけただけで大変喜んでいます。
またお会いできますように。

大変ぎりぎりになりましたが、夏コミ関係のまとめ告知です。

■コミックマーケット76
日程：２００９／８／１６（日曜日）（3日目）
場所：東京ビックサイト
スペースナンバー：東ホール　ヒ-57b
サークル名：「酒巻手品団」

新刊「MEMENT XXX」
A5／オンデマンド印刷／84P／頒価400円

夏に繰り返す、銀の魚の夢とレモンの香りの記憶。
小さな町の警官である「僕」は、ある日悪魔的な容貌の神父と出会う。
神父は自分を「エクソシスト」だと言い、僕の町で悪魔憑きを探し始めるのだが？
妄想の現代南イタリアで繰り広げられる愛と幻想と暴力の物語。

酒巻手品の創作小説に、サイコロ氏がフルカラー表紙を書き下ろしてくれました。
こちらは５月に頒布した同タイトルのコピー本の加筆修正版です。
ページ数が約二倍になり、本来の展開とオチがついています。
コピー本をお持ちの方は、お手数ですが会場でご申告ください。
無償でオンデマンド版を提供いたします。
ご面倒でしょうし、元のコピー本を持ってきて頂く必要はありません。
また、申し訳ありませんが、通販の予定はありません。

コピーの合同本は、ちょっと間に合わなさそうですので、１１月のコミティアあたりを目安に作成させていただきます。
色々と遅れ気味で、本当に申し訳ありませんです。
さて、日が暮れたら、コミケ対策にスポーツドリンクとか、メッシュのTシャツとか買いに行ってきます！

あわわ、夏コミのスペース告知がまだでした！

新刊、もりもり書いています。
予定の通り、MEMENT XXXの書き直しバージョン（挿絵は入らなかったんですが、表紙を描き直していただきました……！）と、お友達との合同コピー誌、「ライトヒーロー×ダークヒロイン」の予定です。
詳細は、とにかくMEMENT XXXを入稿してから……っ！

7月の読書メーター
読んだ本の数：18冊
読んだページ数：4859ページ

翼の帰る処 2上 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-3)
ああ、あっという間に読み終わってしまった……。相変わらずとてもよい和製ファンタジー。2作目となったことで、キャラクター小説としての魅力もぐんと増している感じです。早く下巻が読みたいなあ。
読了日：07月31日 著者：妹尾 ゆふ子
イルゲネス~黒耀の軌跡~(3) (BLADE COMICS)
段々キャラクターの関係性が深まってきて、面白くなってきたように思います。
読了日：07月31日 著者：桑原 水菜,石据 カチル
《愛蔵版》観用少女(プランツ・ドール) <夜香>
読了日：07月30日 著者：川原 由美子
観用少女【完全版】(1) (コミック愛蔵版)
読了日：07月30日 著者：川原 由美子
だめよめにっき (アクションコミックス)
読了日：07月29日 著者：私屋 カヲル
耽美なわしら〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
キャラクターの魅力と、セクシャルマイノリティーたちの主張が際だつ第二巻。ぜひ三巻も読みたいところ。
読了日：07月28日 著者：森 奈津子
ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
前作の謎を解いてくれる中編集。というか、謎が解けるとは読むまで信じられなかった。でも解けていた。やー、びっくりです。読み口はそれこそそこそこラギッドで、適度にスムース。残酷で残酷で美しい。
読了日：07月28日 著者：飛 浩隆
耽美なわしら〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
セクシャルマイノリティーたちの日常コメディ、かつジュヴナイル作家とか漫画家とかの軽い業界ものでもあります。面白かった。
読了日：07月27日 著者：森 奈津子
はじめてのチェス―基本ルールからチェックメイトのテクニックまで
完全初心者ですが、ざっくりとルールを理解することはできました。しかし難しい。
読了日：07月27日 著者：渡井 美代子
ヤンキー巫女逢桜伝 (ビーズログ文庫 ゆ 1-1)
民俗学アクションコメディ、といった感じでしょうか。面白かったです。
読了日：07月08日 著者：夕鷺 かのう
続々・STOP!劉備くん!
うっかりあとがきに共感するなど。
読了日：07月08日 著者：白井 恵理子
茨文字の魔法 (創元推理文庫)
面白かった！美しい世界描写と構成美。『茨』の正体がわかったときは興奮しました。マキリップにしてはヒロイックファンタジーっぽいのかと思いきや、結末は優しくてほっとします。好き。
読了日：07月08日 著者：パトリシア・A. マキリップ
世界奇食大全 (文春新書)
文章がこなれているのでするっと読めます。広く浅く、ジャンル分けはあいまい。
読了日：07月07日 著者：杉岡 幸徳
とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫)
これが売れるなら、ラノベも捨てたもんじゃないなあ、と思える地味良作。描写が美しく面白いです。実はもっと悲惨なラストになるんだとばっかり思っていましたが！
読了日：07月07日 著者：犬村 小六
綺譚集 (創元推理文庫)
死がある。そして人が。そこに隙間と郷愁がある。のぞけば絶美。そんなお話が１５本。すごかった。読めて幸せ。
読了日：07月06日 著者：津原 泰水
封印の女王 忠誠は恋の魔法 (角川ビーンズ文庫 69-1)
女性向けゲームと児童向けの中間くらいの色合いのファンタジー。主人公に優しい世界がお好きな方向け。よみやすいです。
読了日：07月05日 著者：遠沢 志希
GENEZ-1 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫 ふ 1-1-1)
思った以上にスプリガンな印象のお話でした。スプリガンとカリオストロとエヴァを想起。読みやすくて面白いです。キャラクターもすがすがしいし、絵もすてき。
読了日：07月05日 著者：深見 真
裏庭で影がまどろむ昼下がり (新書館ウィングス文庫)
ノワールかと思ったら、おとぎ話でした。ピュアで、多分実在しない恋と愛のお話。
読了日：07月04日 著者：縞田 理理

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